[Amazon Lex] 遂に来た! Amazon Lexが、日本語化されたので、早速、日本語ボットを作ってみました
1 はじめに
CX事業本部の平内(SIN)です。
遂に、Amazon Lex(以下、Lex) が日本語に対応しました。そして、東京リージョンで利用可能になっています。
Amazon Lex が日本語に対応。東京リージョンでお使いいただけます
長い間、英語でしか見た事なかった画面が、日本語になっていることに感動を覚えます。
これで、AWSだけで、簡単に日本語のボットが作れるのですね!
2 OrderFlowers
今回は、基本的なLexの動作を確認する目的で、テンプレートにある、OrderFlowerを動かしてみました。
すいません、テンプレートをそのまま動作させただけです。特に設定変更したり、コードを書いているわけではありません。
(1) Create
BotsのメニューでCreateボタンを押すことで、新しくBotが作成できます。
表示された画面では、自分で最初から作成する Custom botと、予め用意されているテンプレートが選択可能です。
今回は、テンプレートの中からOrder Flowersを選択しました。 そして、入力したのは、言語の選択と、COPPAのチェックのみです。
(2) Sample utterances
作成されたBotでは、既にSample utterancesが定義されています。
このボットは、「花を注文します」とか「花を注文」と話しかけると動き出す感じです。ここに発話を追加すれば、希望した言葉で、このBotを起動できます。
(3) Slots
スロットは、下記の3つが定義されています。ボットでは、定義された発話等で、この3つのスロットを回収しようと動きます。
- FlowerType(注文する花の種類)
- PickupDate(受け取りの日付)
- PickupTime(受け取りの時間)
下記は、FlowerTypeの設定画面ですが、スロット値を聞き出すためのプロンプトや、ユーザーの発話を、どうやってスロットに入れるかの設定があります。
(4) Confirmation prompt
Confirmation promptにチェックがあると、すべてのスロット値が取得できた時点で、確認が行われます。
(5) Fulfillment
最後に、終了時の動作です。Lambdaをコールしたりできますが、ここでは、Return parametersになっているので、収集したスロット値を呼び出し側に戻しています。
3 動作確認
動作確認は、コンソールの右にある、Test Chatbotで簡単に試すことができます。
下記が、このBotを使用してみている様子です。なお、時刻の発話で、10時とか5時とかでは、受け付けられないので、午前10時とか午後5時とか発話してやる必要があるようです。
Test Chatbotの下には、ボットが回収したスロット値を確認することができます。
4 最後に
簡単に、テンプレートを動かしてみました。
Lexで、日本語のBotを作れるのは勿論嬉しいのですが、これで日本語で利用しているAmazon Connectの体験が大きく変わることを期待しています。
現時点では、顧客の意図に応じた分岐は、IVR(ボタンを押す)しか選択がありませんが、ここをLexに置き換えることで、大きなUXの向上が目指せるかも知れません。
早速、Amazon Connectとの連携も試してみたいと思います。